突然ですが、高(専)4の長女は、学校へ行くために、最寄りの駅まで自転車で行っています。
ところが、その自転車のカギを無くしたと言うのです。
しかも、無くしたのはスペアーキーで、もう残りのカギが無いのです。
私に似て、大雑把と言うかなんと言うか?
妻は、そんな高4の長女に呆れて、
「自分でなんとかしなさい!」
と、ご立腹なのでした。
私は、そんな高4の長女をかわいそうに思い、自転車を駅に1人で取りに行くのでした。
そんな私の仕事は自営業で、軽トラやダンプを数台所有しています。
その時、軽トラが空いていたので、それに乗り駅へ自転車を取りに行くのでした。
観察力のある私は、その自転車の特徴を知っています。
その特徴とは、茶色で長年使用した影響で、サドルが劣化しています。
それは、駅の駐輪場へ行くと、一目で分かりました。
それを軽トラへ少し力を入れ、
「ヒョイ!」
と、載せるのでした。
私は、その足で自転車屋へ寄り、カギを交換してもらおうと思いました。
が、そのことを妻に相談すると、まだいいと言うのです。
せっかちな私の意に反しますが、その自転車を自宅のいつもの場所に置くのでした。
それを置いたのは正午過ぎだったでしょうか?
そんなこんなで夕方となりました。
私は、
(天気もいいのでジョギングに行くかな?)
と、思い、身軽な格好に着替えていました。
その時です。
電話がありました。
それは妻からで、慌てふためいて、
「自転車が違う!」
と、
なんと、他人の自転車を持って帰ってきてしまったのです。
私も慌てふためいて、その、盗難車を戻しに行こうとしますが、軽トラは出払っていてありません。
そこで、他に車両を見渡すとダンプが空いていました。
早速それに妻と飛び乗り、現場へと急ぐのでした。
現場へ到着すると、幸い、学生さんはチラホラ。
私たちは怪しまれないよう、あくまでも自然な動きをしました。
私はダンプの荷台乗り、その盗難車を地上に降ろします。
が、軽トラと違い、車高が高いので、容易に1人作業ができず、妻に受け取ってもらいました。
そして妻が、その盗難車を駐輪場の中に並べると、その後、本物の自転車を探し当てました。
私はそれを担ぎタンプのそばまで持って行きす。
それを持って行く際、私は、盗難車の位置が、元の場所と違うことに気付き、妻にそのことを伝えると、それを重たそうに担ぎ上げ、元の場所へ移動するのでした。
私はその間、本物の自転車をダンプの荷台に、渾身の力で積み込むのでした。
見事な連携プレーで、短時間で作業を終えた私たち。
そんなこんなで、事なきを終えたのでした。
が、もし持ち主が警察へ届け出していたらと思い、帰り交番へ行きました。
あいにく届出はされていなかったのですが、念のため、住所や氏名を聞かれました。
なので、免許証を提示しようと思いましたが、ありません。
そう、ジョギングをしようと思った際、置いてきてしまったのです。
なので、不携帯がばれない様、口頭で住所や氏名を言うのでした。
その後、その足で、自転車屋へ寄り、カギを交換してもらいました。
やっとの思いで家へ帰ると、その一部始終を知らない娘たちに話しました。
すると、高2の次女は、その違った自転車に早い時点で気付いていましたが、
(代車かな?)
と、思い、お姉ちゃん(高4の長女)には何も言わなかったそうです。
さて、自転車に代車はあるのでしょうか?
そんな中、高4の長女は、新しく交換したカギのスペアーキーを妻に渡しました。
そして高4の長女、
「無くさないでね」
と、妻に、人ごとのように言うのでした。
しかし、私はなぜ自転車を間違えたのでしょう。
それは、劣化しているサドルに、カバーが掛かっていたからです。
そして、間違えて持って帰った自転車の色は、茶ではなく、白だったそうです。
しかし、あの時、いち早くカギを交換していたら、、、
あの時の、妻の判断は、
正しかったようです。
あれから数日が経過しました。
そう、完全犯罪です。
ちなみに、このネタ、
FM福岡のモーニングジャムのコーナーの「 おもろい家族」で読まれました。
2017年2月18日