突然ですが、先日、大阪へライブ(イエロースタッズ)に、私たち夫婦とA夫婦とで行きました。
このツアーは、A夫婦に、うきは駅から新大阪駅までの交通費、地下鉄の乗り放題、グランドなんば花月の公演鑑賞費、合わせて1人約3万5千円と格安で手配してもらいました。
お手数をおかけしました。
新大阪駅へ到着すると、地下鉄に乗り変え、それぞれの会場で、漫才や新喜劇、それからライブを楽しむのでした。
ライブが終わると、空中庭園へ行き夜景を楽しみ、その後地下鉄で、最寄の駅へ行き、宿泊先に行くのでした。
翌日、あべのハルカスへ行き景色を楽しみ、その後、新大阪駅でお土産などを買うため、新幹線の発車時刻、約1時間前に行くのでした。
そう、それまではとても楽しいひと時でした。
その時です。
妻が血相を変えて、
「チケットを忘れた!」
と、言うのです。
なんでも、チケットをホテルのテーブルの引き出しに入れているらしいのです。
幸い、発車時刻まで時間があるので、急いで地下鉄でホテルへと行きました。
その際、A夫婦に、スーツケースを預かってもらい身軽にして行きました。
ようやく、ホテルのロビーに到着し、そのことを説明すると、部屋に案内してもらい、鍵を開けてもらいました。
早速妻が、引き出しを開けます。
すると、なんと無いのです!
推測するに、すでに清掃員が入ったらしく、ゴミと間違えてしまったのでは?
とのことです。
無いと言うものを、いくら係員に食い付いても、発車時刻が迫るばかり。
なので、泣くなくその場を後にしました。
その時です。
係員が、
「これ、お連れ様の部屋にあったのですが?」
と、手渡されたのは、カップラーメンとポーチ。
私たちは、せめてもと思い、その品を裸で握りしめ、新大阪駅へと急ぐのでした。
そんな中A夫婦は、私たちを心配し、幾度も連絡をくれるのでした。
ようやく新大阪駅に戻りました。
そこで、A夫婦と合流し、スーツケースを受け取り、念のため、その中を探すも切符は見当たりません。
そして、そんなことを駅員に説明するも、再購入する必要があるとのことで、泣くなくそうすることにしました。
その際、紛失した切符が見つかれば、返金可能とのことなので、券売機ではなく、
「再発行」
と、切符に印を押してもらえる、窓口で購入することにしました。
その作業を妻に任せると、私はそのわずかな時間で、ビールなどを買いに行くのでした。
買い物を終え、窓口の様子を見に行くと、そこは長蛇の列。
時間は押し迫っていました。
出発時刻まで残り5分。
やっと順番がきて窓口に。
それから、それまでの経緯の説明や、再発行に当たっての注意事項などの説明を受けているようで、切符をなかなか買えないでいます。
出発時刻まで残り2分。
やっと切符を購入できました。
その金額、約3万6千円。
ん?なにかの金額を越えているぞ?
と、思うも、お金は二の次。
急いで改札口に切符を入れます。
するとです。
「ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!」
と、警報音が構内中に鳴り響きました。
その原因は、私の切符ではなく、私の前のクゾガキ、いえ、お子様の切符が、なんらかの影響で改札に引っかかったようなのです。
その時、
「○○ちゃん、二枚入れなきゃ!」
と、その子の母親らしき声が聞こえた気がしたのですが、なぜかそこに誰もいません。
そして、出口には4枚の切符が、
勘のいい私は、とっさに、自分のであろう2枚の切符だけ抜き取り、別の改札口に行くも、
「ピンポーン!ピンポーン!ピンポーン!」
と、警報音が構内中に鳴り響きました。
出発時刻まで残り1分。
それから、改札口右手の窓口に行き、このことを説明し、なんとか通過できたのでした。
それから、スーツケースを抱え上げ、階段を猛ダッシュ!
なんとか、新幹線に乗れました。
座席は、再発行した影響でA夫婦と離れてますが、それは仕方ありません。
そんなA夫婦から、私たちが、なにも買う時間が無かっただろうと、ビールとコーヒーをいただくのでした。
お気遣いありがとうございます。
その時、
「ちゃっかり買っています。」
とは言えませんでした。
そんなこんなで、やっと落ち着き、ビールを飲みました。
そして2本目をプシュ!
その時、お土産を買えないでいた妻は、
「いつ買ったと!?」
あきれた様子でした。
そんな妻は、ホテルの対応に納得していない様子で、席を離れ、デッキへ行き電話をしに行くのでした。
そこへ行くと、騒音で電話が聞こえづらい環境でした。
そんな時、ある男性が、ある部屋から出てきました。
それを見た妻は、
(電話ルーム?)
と、思ったらしく、そこに入りました。
が、そこは男子トイレでした。
ホテルの対応はと言うと、
「切符は無かった」
の一点張りでした。
そんな妻が席へ戻ると、私はなにげに「再発行」の切符を見ました。
するとなんと、
「東京行、小学生」
と、書いているではありませんか!
そう、あの時、取り違えたのです。
これではまた、改札を通過できません。
なので、車掌にこのことを説明しました。
すると車掌は納得した様子で、
「東京行、小学生」
と、書いた切符を受け取り車掌室へと行きました。
それから、車掌や、その車掌より偉そうな人が幾度も私たちの所へ慌しく来ました。
それから、なにやら説明を。
「本人の切符が無い場合、再度購入していただく必要があります。」
と、
さらに、
「今、その切符を全力で捜索しています。見つかれば返金可能です。」
と、申し訳なさそうに。
それを言われた際、私はビールを飲んで健やかに寝ていましたが、妻はとてもおどろいたと言っていました。
そして、泣くなく再々発行を。
その額約1万円。
そう、合わせて約4万6千円。
予想だにしない出費でした。
さて、あれから数週間。
私たちの切符はいずこへ行ったのでしょうか?
せめても、カップラーメンとポーチが見つかって良かったと、
思うことにします。
冒頭に、
「それまでは、」
とは言いましたが、すべてひっくるめ、とても楽しいひと時でした。
2017年4月19日