先日、鮎川誠トークショーに行ってきました。
トークショーは、ドーモなどでお馴染みの深町健二郎さんと一緒に開催されました。
少し、その時、聞いた話しを書き留めて置きたいと思います。
そして、失礼とは思いますが、鮎川誠さんのことを、あえてマコちゃんと書かせて頂くことをご了承下さい。
さて何を聞きながら、マコちゃんはロックンローラーになったのか!?
やはり根底にはブルースが存在したそうです。
そんな影響を受けたミュージシャンたちのレコードを聴きながら、そのトークショーは進行しました。
レイチャールズ、リトルリチャード、ボ・ディドリー、クリーム(数年前マリンメッセにエリック・クラプトンを観に行きましたが、間違いなくギターの神様でした。)マディ・ウォーターズ などなど。
そのマディ・ウォーターズの曲に、ローリンストーンと言う曲があるのですが、あのザ・ローリング・ストーンズ(ずいぶん前、福岡ドームに観に行ったのですが、キースリチャーズのハッピーが耳から離れません。ロンウッドのソロもサンパレスに観に行ったのですが、最高のスライドギターでした。)の名前はここから来ています。
1966ビートルズ来日!
オープニングナンバーを着飾ったのは、彼らのオリジナル曲ではなく、チャックベリーのロックンロールミュージックでした。
それ程その曲に思い入れがあったのでしょう。
そしてやはり運命なのでしょう。
マコちゃんの初ステージも、同じくロックンロールミュージックで着飾ったそうです。
そんなビートルズですが、ザ・ローリング・ストーンズにプレゼントした曲があります。
それはカモンとアイ・ウォナ・ビー・ユア・マンです。
リバプールとロンドンが繋がった瞬間でした。
次にエルビスコステロ(数年前、ゼップに観に行ったのですが、ピートトーマスの素晴らしいドラミングに衝撃を受けました。近々ゼップは無くなるそうですが残念です。)が紹介されチェルシーが流れました。
かつて、シーナ&ザ・ロケッツはエルビスコステロの前座を務めていました。
その際、楽屋も一緒だったそうです。
その風景は、楽屋と言えどもコステロを始めメンバーの方々。
オシャレに着飾ってとてもカッコ良かったそうです。
そんな楽屋に居る際、トイレに行きたくなったマコちゃんがそこに行こうとしますが、ガタイの良いボデーガードに行くことを阻められ、言われたそうです。
「今、殿(コステロ)が入っているから入ることはさせない!」
と、
そしてマコちゃんは、思ったそうです。
ロンドンのビックミュージシャンは何をするにも完璧なんだと。
そして、こんなエピソードがあったそうです。
当時、マコちゃんはコステロと同じようなメガネをかけていました。
なので、
「コステロの真似をしている」
と、よく言われたそうです。
でも、
「俺が先ったい!」
と言い、それを貫き通したそうです。
次にザ・フー のマイジェネレーションが流されました。
このドラマーの故キース・ムーンのほぼオカズ構成のドラミングとても凄いです。
次にドクター・フィールグッドのシー・ダズ・イット・ライトが流れました。
ギターリストのウィルコ・ジョンソンのピックを使わないエレキギターの16ビートのカッティング。
この音ときたらたまりません。
そのカッティングは、ザ・ミッシェルガン・エレファント(若いころ、デビューしたての彼らを観に行きましたが、あのモッズスタイルがカッコ良すぎます。ちなみに今はザ・バースデイが福岡に来るたび観に行く程大ファンです。)のギターリスト故アベフトシのカッティングもここから来ているのでしょう。
さてウィルコ・ジョンソンですが、末期の膵臓ガンです。
が、今もピンピンしています。
やはりロックの力がそうさせるのでしょう。
ここで、残念ながら子宮ガンで亡くなったマコちゃんの愛妻のシーナのご冥福をお祈りします。
深町さんがマコちゃんのライブに行った際、感じたことを言っていました。
最近のギターリストはエフェクターに頼りがちですが、マコちゃんは違います。
そのスタイルは、レスポールにアンプを直結。
その理由は、エフェクターなどを繋いでいると、複雑な配線となり、どこか一箇所でも断線すると音が鳴らなくなってしまいます。
ロケッツのステージは、シーナが踊りそして動き回り、シールドを引っ掛け抜ける事もしばしばだったそうです。
そんな際の修復も、アンプ直結だと容易に出来るのです。
直結と言っても、曲によって、微妙にアンプのツマミをいじり、その曲にあった音作りをしているそうです。
そんな事を聞いたマコちゃんは、
「よう分かっとるやない!」
と、言うと、少し照れ笑いをしご満悦な様子でした。
さて、マコちゃんがプロになった経緯ですが、柴山俊之さんを率いるサンハウスとの出会いです。
ある日、地元(久留米)のあるダンスホールへ行こうと、悪友に誘われ行ったんだそうです。
その時、軽装なマコちゃんは、ポケットにハーモニカーだけ入れてそこへ行ったんだそうです。
到着したマコちゃんたち。
たまたまサンハウスのメンバーに出くわしたのだそうです。
そこですかさずハープを吹くと、メンバーに目を付けられ、それから1年後にサンハウスに入ったそうです。
次にラモーンズのロンドンコーリングが鳴り始めました。
ザ・ラモーンズのシーナ イズ パンクロッカー。
これはシーナ&ザ・ロケッツの名前もここからきているのです。
ある日、ラモーンズがマコちゃんの自宅に遊びに来たそうです。
欧米人はだいたい、日本の部屋には靴を脱いで上がることは知っていると思います。
そこでジョニー・ラモーンは靴を脱ぎ言ったそうです。
「靴下も脱ぐのかい?」
と、
いいロッカーはシャレが必要だとマコちゃんは言っていました。
次にザ・クラッシュのロンドン・コーリングが鳴りました。
そのアルバムの表紙はテレキャスターを床にぶちつける様で、一度はやって見たいものです。
クラッシュと言えば、ザ・モッズ(昔ビブレホールに観に行きましたが、拡声器で歌う曲がとても印象的でカッコ良かったです。)の森山さんの雄叫びを思い出します。
トークショーが終わると、サイン会が始まりました。
長蛇の列に並び、漸く私の前の順番となりました。
するとその人がマコちゃんと親しそうに話しているのです。
なので近くに居たスタッフの人が、
「お知り合いですか?」
と、尋ねていました。
するとその人が、
「1年2組の時一緒のクラスだった」
と、
するとマコちゃんが、
「明善高校の同級!」
と、
マコちゃんも早67才。
悪いのですが、とても同級生には見えませんでした。
ロックンルーラーは何時までも若々しいのでしょう。
そして遂に私の順番になりました。
私が、
「高校生の頃よく久留米市民会館にライブに行ってたんですよ!」
と言うと、マコちゃんが
「そうね!!」
と、
そしてそこで購入したサンハウスのCDにサインをしてもらい、そして一緒に写真を撮って頂きました。
そして最後に握手をしていただくと、
「またライブで会おう!」
と、喋りかけて頂きました。
最高のいい思い出ができました。
音楽。
シーナ&ザ・ロケッツ。
そしてマコちゃんが好きで本当に良かったです!
2015年12月7日更新